前略、お父さま。
月日が経つのは早いもので、
わたしも今日から、晴れて中学生です。
入学したのはセウタ中学。
とても怖い
ヌッコ先輩が、
「中学校はセウタにしないとしばくわよ ( `Д) 」と言ってわたしを脅すので、
他に行きたい学校があったのだけれど、
泣く泣くセウタ中学に入学しました。
でも、捨てる神あれば拾う神ありです。
中学の先生は、おかしな人ばかりで、わりと退屈しません。

女好きのアンドレア教官。
わたしの授業をほったらかして、女を釣ってくるような男です。

この男、どうやらわたしのことが女に見えていないフシがあります。
許せません。
それに、たった今連れてきたばかりの、
“(名前もない)困っている新米冒険者”に、
「…そして このナナリー・ナナスタシアが大海原に漕ぎだした後」
「先輩冒険者としてよく助けてやってほしい」とか言いやがっています。

いつかなんとかしてやろうと思います。
そして、船好きのマティアス教官。

わたしは海事には興味がないので、
これといって教わることのない先生だと思いますが、
襟が邪魔そうなのに免じて許してやろうとおもいます。

やっぱりこの男、ヘンです。
わたしも船は好きですが、軍艦について語らう気はありません。
船は直進性能が全てです。
多少曲がれないくらいは、どうっていうことはないのです。
しかもこの男、中学生であるわたしと酒を飲みたがっています。
正気の沙汰ではありません。

アレ、とはなんでしょうか。
なんだか、怪しい密談の臭いがプンプンしやがります。
どうやら、この学校の先生には、
あまり近づかない方が身のためのようです。

この男には、わたしがいったい何に見えているのでしょう…。
お父さん、あなたの娘は不安でいっぱいです。