うーん…、
やっぱり考えれば考えるほど、
よくわからなくなってくるわ…。
わたしってば、探偵の才能はないのかしら。
変なところに気づくことに関しては、自信あるんだけどなぁ。
とりあえず、座長さんともうちょっと話してみよう。

えっ?
い、いやっ、わたしは決して、
そんなつもりで言ったわけじゃ…。
ただ、誰からも犯人じゃないって言ってもらえないのは
チーロっていう人だけだから、
ちょっとかわいそうだなっておもっただけよ。
ルチアーノなんて、名指しで犯人呼ばわりよ?
やっぱ、こんな犯人探しなんてやっちゃダメよ。
劇団の空気が悪くなるだけで、なんにもいいことないわ。

うんうん。
まぁ、一人だけが絶対に嘘をついてるっていう前提なんだから、
そういうことになるわよね。

ちょ、ちょっとまって。
どうしてそこで、“ひとまず”チーロが嘘をついてることにするの?
ま、まぁ、チーロが嘘をついてるなら、
確かにアントンは容疑者から外れるわけだけど…。
他の人が嘘をついてると仮定してもいいんじゃ…。
あ、そっか。
この人にはもう、誰が嘘をついてるかわかってるんだ。

うーん。
確かにつじつまは合うような気がする。
座長さんの言いたいこともわからないではないわ。
でもねぇ…、うーん…。
なんかこう、スッキリしないのよねぇ。
あれかしらねぇ。
「わかった!」とか、「そうだったのかぁっ!」ってならないのは、
もはやこの世界の“仕様”なのかしらねぇ。
昔っから、こんな感じの謎解きが多い気がするわ。
わかったような気がするけど、ホントにこの答えでいいのかな…。
え、合ってるの? これで。 あ、そう…。
まぁ、合ってるんならいいか…。みたいな。

ふーん、お酒に酔って口が滑ったのね。
で、それをたまたまアンナ様の執事が聞いていた、と。
世の中、怖い偶然もあるわよね。
でも、そんなことなら別に嘘をつく必要もなかったんじゃない?
なんかもう、誰かに無理矢理嘘をつかされたような、
そんな印象すらあるわ。

てゆーか、役者として、
嘘を突き通せなかったことを反省した方がいいかもね(笑
目を見てわかっちゃうような嘘をついたらダメよ。
まぁ、わたしは目を見ても、さっぱりわからなかったけどね。
座長さんがわかったからいいようなものを、
もしわたしがトンチンカンな答えを導き出してたら、
いったいどうなっていたのかしら…。
…あれ?
つまり、あれよね。
わたしがこの犯人探しにカンペキに失敗したとしても、
座長さんには既に犯人がわかっていたのだから、
進行にはなんの影響もないってことよね。
なんだそりゃ… orz

手伝ったっていうか、
手伝ったような気にさせられてただけじゃない…。
なんかもう、心底疲れてきたわ。
いいかげん、わたしはこの辺でおいとまさせていただくわね。
早く、普通の冒険生活に戻りたいのよ。
漁場の手直しだってしたいし。
もぉなんでよぉ… (ノ_<。)あんな偉そうな人には、もう会いたくないのよぉ。
まだいるの! なんて言われるのよ?
もうイヤだってば。
自分たちのパトロンなんだから、
自分たちで説明しに行きなさいよ。

うぅ…、
話しかけたくないなぁ。
ばーかばーかとか言っちゃったし…。
きっと怒ってるわ。
怒ってないわけないもの。