わたしはあまり美術史には明るくない。
この大航海に出る前は、
(てゆーか、出てからしばらくしても)
正直あまり興味もなかった。
でも、
美術の裏にも歴史ってもんがあるんだと、
当たり前のことに気づいたのね。
それからはもう、美術の依頼も楽しくなったわ。
開錠上げの修行をしてからこっち、
名画と呼ばれるような作品が次から次へと出てくるし!
ホント、やめられないよね。
さて、前回ちらっと
『ウルビーノのビーナス』を紹介したけど、
直後にさっそく、それと対(てゆーか、元?)になる作品に関する
依頼が舞い込んできたの。
美術史に燦然と輝く(らしい)その名前、
ティツィアーノとジョルジョーネ。
どうも、この眠れる女神とやらが、
後の画家たちに大きな影響を与えたってことらしいけど…。
兄弟弟子同士が、
ビーナスっていう同じ主題で絵を描いたのね。
もっとも、兄弟子であったジョルジョーネが残した
未完のビーナスの絵をティツィアーノが完成させて、
後に自分でも描いてみたってことみたい。
そんで、そのジョルジョーネの絵っていうのが、
コレ。
『眠れるビーナス(1510年)』前回紹介した『奴隷のいるオダリスク』には、
こっちの方が近いかも知れないね。
ひっくり返ってるけど。
この構図はもう、
美術史の大発明といってもいいんじゃないかしら。
後に、
ゴヤや
マネもこの構図で描いてるっていうし。
なんていうか、裸婦画の源流っていう感じよね。
一枚一枚の絵をじっくり見るのもいいけど、
こうやって時代に照らし合わせて
流れで見ていくってのも面白いよね。
ほんと、勉強になるなぁ。
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